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函館日記

函館暮らしの日記

旅行はいいが住みたくない街、函館

函館は、観光ブランド全国一の都市ですが、住みたい街としては人気があまりありません。

しかも、全国42都市(調査当時)の中核市のうち、幸福度が最下位だったということです。つまり、実際に住んでいる人も幸福ではないという実態があります。 www.ehako.com

そもそも函館は寒冷・豪雪地帯で住みづらい街ですが、旭川市青森市盛岡市秋田市富山市金沢市長野市よりも幸福度が下ということがわかります。 函館は路面電車がある点で交通が少しは便利なのですが、路面電車が廃止されている旭川の方がおそらく人口増や景気が良いからか幸福度が上になっています。

函館は、札幌に比べると雇用が少ないですし、所得も少ないです。 しかし、同じく貧困の激しい秋田市那覇よりも幸福度が上になっています。

路上喫煙が多い

さて、実際に引っ越してきてみて特に感じたのが、路上喫煙の多さです。観光都市であるにもかかわらず路上喫煙が容認されているというのは恥ずかしいことだと思います。 観光名所でも路上喫煙によく出くわします。

そもそも、喫煙所を見かけることがほとんどありません。 豪雪地帯だからとか、景気が物凄く悪いので企業が喫煙所をつくれないからだとか、喫煙率が高いからだとかいう理由があると思います。日本全般に言えることですが、喫煙所が店の出入口であったり、店頭に灰皿を置いていたりすることがあります。これはかえって受動喫煙をわざわざ増やしているということは明らかです。 喫煙率が高いのは「北海道」全般にもいえ、寒いからだとか雪道が大変だからだとかいう原因があるのだろうと思います。 しかしそれよりも、隣の青森県が実は、たばこ県です。そして、青森市は函館以上に路上喫煙が多く、青森ねぶたを見に行ったときは死ぬかと思いました。それでも、幸福度は青森市よりも函館の方が下のようですね。

賭博が多い

函館は、賭博が多いです。これが、貧困と悪循環になっていると思います。 公営ギャンブルをやっています。函館競輪は市主催です。JRAですが、函館競馬場があります。 さらに、パチンコパチスロ屋がいくつもあります。豪雪地帯だから冬はやることがなくなるだとか、高齢者が暇と孤独を紛らわせているからだとか、原因はあると思います。

また、全国的にも飲酒は増えていると思いますが、所得はあるが労働によるストレスで飲酒するという東京のような状況と異なり、貧困でかつアルコール依存というコースの割合の方が相対的に高いと思います。 つまり、飲酒、貧困、不健康の悪循環です。 この点では那覇も似ていると思うのですが、那覇は温暖なのと、親戚関係(門中)があるから、まだ幸福度が函館よりも上なのかもしれません。他方の函館は、人口の急増は近現代のことで、血縁・地縁が誰にでもあるというわけではありません

運動不足の人が多い

寒冷・豪雪地帯というのは、肥満が多くなりがちです。 札幌をはじめ「北海道」一般にも、東北地方にも、いえると思います。(ただ、札幌の肥満は特に酷いと思います。)

雪道なので自家用車で外出という人が多いです。 寒いから(基礎代謝が増えるはず)食べる量が増える、けれど暖房が利いているし外出は自動車なので冷える時間が限られます。

運動不足は健康を害します。ヒトは運動するようにできているからです。

景気の悪化&高齢化

函館は昔から、個人事業主や中小企業、非正規雇用が比較的多いのだと思います。

例えば、かつて北洋漁業が獲り放題だった頃は、うなるほど景気が良かったようです。北洋漁業というのは、いか釣りや昆布採りに比べて遥かに、大規模かつ遠出をします。だから、漁業関係者には終身雇用は少なかっただろうと思います。 昔は港湾労働者ももっと多かっただろうと思います。

景気が良かった頃は、街には商店が沢山あったようです。その多くは中小企業や個人事業主でしょう。 こうした商店は高齢でも営業していることは多いですが、景気が悪ければ赤字になります。 食っていけないので継ぐ人がおらず閉業する店は全国的にも一般的です。閉めるタイミングを見計らっている店が多いです。 全国的にも普通になっている事態ですが、潰れている店が多いなあ、空きテナントだらけだなあという印象を受けます。

終身雇用&年功序列の給与所得者であれば高額の厚生年金保険に加入していて、それでバブル期までは給与が高く保険料も払えていけたので、高齢者になっても貧困には比較的にはなりにくいといえます。 景気の致命的な悪化により、終身雇用&年功序列の給与所得者が比較的少ない都市では、高齢化に伴い貧困がより深刻になっているわけです。

貧困&老化は、健康状態を悪化させますし、医療を万全に受けられないので不幸なのはもっともなことです。

函館市国民健康保険料は高いです。 貧困で、保険料の減額を受けている人も多いでしょうし、滞納も多いでしょう。払えないのだから当然です。 そして、高齢化により医療費が増えます。 しかし、景気が物凄く悪いのでほかに賄う手段もなく、健康保険料を上げないと成り立たないという事態になってしまいます。

国政への諦め

幸福度調査には国政選挙投票率も要素に入っているようですね。

景気悪化するばかりで良くはなっていません。 国政や道政がもってくるもので利益が出ているのは一部の企業や人だけで、そうした企業達が自民党を支持したり新幹線だと騒いでいるのです。

貧困や高齢の人の多くは、しらけています。 しかも、抑鬱な人や健康状態の悪い人は、投票にはなかなか行けません。

観光産業の魅力であって、まちには魅力無い

結論ですが、住みたくない街、不幸な街には、魅力がありませんよね。

少なからぬ観光客は、保存されている過去の遺産や、粉飾されたところを見て、喜んでいます。

しかし街のほかの部分では例えば、貧困で家屋が古いまま建ち並んでいたり、なかには倒壊しそうな家屋もあります。 そうした町域に行かなければ気づかないで愉快なままでいられるというだけのことですよね。

観光産業の従業員は、収入もあるでしょうし、活気を演出しますよね。 けれども、市民一般をみれば元気はないですから、つまり活気はないんですよね。

政治や日本社会のありかたが悪いのだと思いますが、その悪を革められないまま受動的な立場におかれて取り残されているというのが、地方自治が実質的に奪われている日本の地方都市の実情です。函館はその一例なのだろうと思います。