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函館日記

函館暮らしの日記

花見とバーベキューが一緒に来る

風土

「北海道では花見にジンギスカンをする」という言説が広まっているようです。

厳密には、花見とバーベキューの季節が一緒に来るので同時にやる(焼くのは羊肉)というのが実際のところです。

函館は、東京比で、気温が5〜10度低く、染井吉野の開花が4月末〜5月です。 しかし、春分頃に昼夜が同時間になるのは同じことで、5月というと日の長さでは初夏なのも同じです。

そして、花見の季節が、世間でいう「ゴールデンウィーク」になります。 世間では、バーベキューなどをやり始める頃合いです。

初夏にバーベキューをやるのは同じです。 花見の時期は桜次第なので、選べないのも同じです。

そして焼くのは羊肉という点だけが異なります。 しかし、肉だけではなく、焼いて食べられるものならば色々焼くのも、同じです。

五稜郭公園では、染井吉野の花見の時期限定で、園内の特定箇所のみ火気が解禁されます。ジンギスカンセットも販売されます。

その染井吉野も、今年も散ってしまい、今は八重桜が見頃です。 なお、八重桜を見ながらジンギスカンはやれません。少なくとも五稜郭公園では。


北海道は植民地で、面積が広く、豪雪地帯のため人口が都市に集中し地域間交流が希薄になりがちで、決して一枚岩にはなれません。 とはいえ、ある程度は慣習が共通しているようです。

もっとも、染井吉野はこの寒冷地には向いていませんので、もしかすると染井吉野がレアな地域が少なくないかもしれませんが。 染井吉野に拘るのは所詮は江戸の慣習ですが、そのため、植民地に渡ってきた人が、染井吉野にある種の望郷の念を抱いて植えたのかもしれません。 渡島・檜山や、あるいは札幌では、(植民地なので、軍隊や右翼傾向が平均的であるため、)江戸(東京)=「日本文化」のシンボルとして染井吉野を植えたり喜んだりする人が多いのでしょうが、誰も彼もが染井吉野を信仰しているわけでも無いだろうとも思います。