函館日記

函館暮らしの日記

滑りにくい歩き方

冬になると積雪もしますし、凍結もします。 夏の歩き方では滑ります。

滑りにくくするコツというものはあります。それでも、時々滑ることもありますし、たまに転びます。 確実に滑らない方法となると、スパイクや杖ですが、不便をおしてそこまでする人は多くはありません(しかし、年配の人の中には特によくいます)。

住んでいる者でも、たまに転びます。ひと冬に一度や数度転ぶかもしれません。 市の広報紙にも、滑りにくくするためのコツが掲載されるくらいです。

歩き方

かかとから着地してつま先に抜けるというのは、夏の歩き方です。健康や美容、スポーツ目的で通俗的に言われていますが、雪道では滑ります。

むしろつま先から入るような感覚で、足の裏全体でベタっと着地してから、つま先だけではなく足裏全体をうまく使って面で蹴り出して歩きます。 そのため、靴の裏は前方には見えず後方にばかり表れる歩き方になります。

靴底の摩擦力が高くないと滑ります。 接地面が広いことと、地面をうまく引っ掻けるようにグリップの多いことが重要です。 靴底がツルツルしているような革靴・パンプスの類や、接地面が狭いハイヒールなどは、転倒の危険が高いです。 ブーツや長靴を履いている人が多いです。

バランス

重心の低い人の方が有利です。

比較的には、男よりも女の方が一般的な傾向として有利だろうと思います。

しかし、女性は外見にこだわられる傾向があるため、靴や服装の選択次第では不利です。

長靴を履いてガニ股で歩いているオッサンの方がおそらく滑りにくいでしょう。ガニ股や長靴が習慣になっている人すら見かけます。こういうのは女性には少ないわけです。

身長が高く美容的に格好よい人の方がしばしば重心が高く転びやすかったりもします。

前後左右のバランスを直し、バランス感覚を鍛えることも必要です。 両手を空けた方がバランスがとりやすく、転んでも両手で受け身を取れます

当然ながら、バランスが歪んでいる人は転びやすいです。 姿勢が崩れていたり、歩き方におかしな癖がついていたりすると、転びやすいです。

その点では、荷物の運び方の選択次第で転びやすくなります。 背中に背負うと両手が空くのは有利ですが、前後のバランスを崩すかもしれません。 だからといっても、キャリーケースを転がすのは雪道では大変です。転がせなくて持ち上げないといけない状況が増えれば、自分の方が転がされる危険度が増えます。 冬の函館を出歩くのには荷物を減らすことを勧めます。

路面の選択

雪が積もっているところの方が、凍っているところよりも滑りません。 路面が雪で白い所の方が滑りにくいことが多く、透明に凍っているところは滑ります。

薄く透明に凍ってしまうと、氷の下が透けて見えるため、凍っていることに気がつかないおそれがあります

路面が光に照らされていれば、表面がどうなっているか判ります。 ツルツルに凍っているところと、雪が載っているところと、乾いているところの判別がつきやすくなります。

車道は、自動車に踏まれて圧雪され、表面が融けてから凍り、更に磨かれていきます。昔と異なり今はスタッドレスタイヤですから、削られることなく磨かれます。 うまくすれば早く雪や氷がなくなり乾きますが、乾かないまま夕方になってくると、表面が凍ります。 だから夜の車道は大変です。

函館は札幌や旭川に比べれば真冬日が少なく、日中にうまく融けてくれるような日ならば通行量の多い車道は雪が無くなります。反対に最高気温も低い日だと、路面が圧雪され凍ったままで終わります。

通行量の中途半端で除雪車の入らない生活道路はもっと大変です。 駐車場の出入口なども歩道なのに自動車に踏まれるので、凍りやすく滑りやすいです。

人通りの多いところも、圧雪・融雪・再凍結を繰り返すので凍りやすいです。 交差点周辺やバス停のところが、圧雪され表面が凍ってツルガタになります。

日向の方が融雪が早く、日陰の方が残ります。 早く融けて乾いた日は日向有利ですが、中途半端な陽射しや気温だと、日向は夕方から凍ってきます融けるのが遅い日はむしろ、日陰の方が雪がサクサク残っていて歩きやすいということになります日によってどちらが有利かは異なりますので、その日の状況をみて判断する必要があります

つまり、まず道を選ぶこと、そして路面をよく見ること、車道の横断時は特に注意です。

慌てるな

慌てないで落ち着いて、マイペースで歩きましょう。 周囲より遅いのを気にして慌てると危険です。

同行者が遅くても気にせず急かさないことも重要です。

慌てないためにも、信号の変わり目に駆け込むことはしない。 残念ながら、津軽の海沿いの人間の性格によるものなのかなんなのか、信号無視をする人を函館ではよく見かけますが、信号無視や無理な横断をすると転倒リスクも自動車に撥ねられるリスクも高いです。

滑ることはよくありますし、転ぶこともあります。 そういうときにはまず、落ち着くことが必要です。 可能ならば、とりあえず立ち止まって落ち着きましょう。

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〇〇管内××町

市町村と郡部

「北海道」にも、「市」のほかに「町」「村」もあります。 「町」と「村」*1が「郡」*2にあるのも同じです。

他方で、「北海道」は道州制で、「県」に相当するのは「振興局」(支庁)です。 ただ、「県」は首長公選制ですが、「振興局」は「道庁」の下部組織です。

そうすると、「町」「村」が多いのもそうですが、「郡」も多くて、町村の名を言われても何処にあるのか判らなかったり、郡の名を言われても知らなかったりということが起こります。

「管内」

そこで、「〇〇管内××町」のようにして、「振興局」の名を冠して呼ぶのが一般的です。 例えば「渡島管内八雲町」といった呼び方をします。これを「二海郡八雲町」と言われても、地元の人でなければ「フタミグンってどこ?」ってなるでしょう。 この慣例を知らずに公式な呼称である「郡」で呼んでしまうと、面倒なことになりますし、「北海道」のことをよく知らないのが露呈してしまいます。

そもそも、現在の「日本国」は「郡」に行政庁を置いていません。他方で「北海道」には地域を管轄する「振興局」があるわけですから、「振興局」を基準に呼ぶのも自然なことでしょう。

「町」「村」と異なり、「市」に関しては他の「都府県」と同じように、「北海道函館市」のように呼びます。 「市」に関しては数が少ないので、市名だけでおおよその位置が判る人が比較的多いでしょう。

「道南」と「みなみ北海道」

さて、「北海道」を4つの地域に分けて「道北」「道東」「道央」*3「道南」と呼ぶ慣例があります。 言うまでもなく、函館市は「道南」にあたります。

他方で「みなみ北海道」*4という俗称があります。

「道南」と「みなみ北海道」では何が異なるかというと、「道南」は渡島・檜山のほかに日高・胆振を含む4つの「振興局」を指すことがよくあります*5。「みなみ北海道」は檜山と渡島の2つの「振興局」(合計18市町)のみを指します。

それはそもそも、日高・胆振(日胆地域)と、渡島・檜山とでは、地理的に遠く、隔絶しているところがあるからです。 渡島と胆振が隣接していますが、境界は渡島管内長万部町胆振管内豊浦町の町境の数km程度でしかありません。*6

長万部駅函館本線室蘭本線の結節点で、函館発の普通列車も、せいぜい長万部行きがいいところで、(特急を除けば)乗換なしで室蘭方面には行けません。 その長万部すら函館市からは遠いです。それが森町ならばまだ近いという印象もありますけれど。

それに、渡島・檜山では、「市」は現在2つしかなく、その2つは函館市北斗市*7で、渡島の南側です。 ですから、人口や社会経済をみてもどうしても、渡島と胆振は遠いな、という印象があります。

しかも、「道南」の定義にはかなりの揺れがあって、ときには渡島・檜山だけを指して「道南」と呼ぶことすらあります。 安易に「道南」と呼びがちですが、実は誤解を生ずる可能性があり面倒です。

それでも、札幌中心の「北海道」や東京中心の「日本」からすると、「道南」と呼ぶのが「当たり前」ということになっていますよね。 結局のところ函館でも「道南」と呼ぶ方が一般的で、支障が起こることはそれほどありませんが、函館を出たらどうなんだとなると私はよく知りませんので気になるところです。

*1:「北海道」では、森町のみ「まち」で、他は「チョウ」、「村」は「むら」。

*2:「郡」というのは、かりに同名の「町」や「村」があっても、区別が可能なようにしているものなのです。他方の「市」は、事実上は、どの「市」も表記では同名にならないように譲り合っており、同名の「市」はありません。ちなみに以前、大阪府大阪狭山市が成立した際に、埼玉県狭山市を忘れていたのか「狭山市」と名乗ろうとして騒動になったことがありました。

*3:「道央」は、地理的中心というより政治経済的中心、つまり札幌を中央に据えています。地理的な中心に見える旭川は、「道北」にあたります。

*4:南北海道」とは書くと紛らわしいので、「みなみ北海道」と書くのが一般的です。

*5:例えば、気象情報で「道南」というと、この4つの「振興局」を指します。

*6:その町境に、鉄道ファンにはかなりよく知られている小幌駅があります。

*7:近年ようやく、大野町と上磯町が合併してできました。

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函館の歌について

地元では常識なのに観光客の多くが知らずに帰ってしまうであろうものに、「はこだて賛歌」があります。 ごみ収集車のBGMや、市電の電車接近アナウンスや車内アナウンスに採用されていますので、観光客でも聞いている可能性は高いのですが、特別なメロディーであることを知らないままなのだろうと思います。 函館出身のGLAYは歌うことがあるらしいので、GLAYファンならば知っているかもしれません。

函館育ちの人の多くは歌えるでしょう。 函館出身でなくとも函館在住であれば、メロディーだけではなく歌を聞く機会がどこかであるはずです。 いわば「市歌」同然の扱いです。しかし、多くの市町村歌が地元の人にしか知られない(さらには地元の人も知らない)のと同じようなもので、「はこだて賛歌」も函館の人以外にはそれほど知られていません。

函館には歌が多いです。

しかし函館以外の人は函館といわれると、函館の地元の歌よりも、函館をモチーフにした歌の方が先に出てきてしまいます。典型的には「函館の女」で、歌っている北島三郎*1はたしかに高校は函館でしたが、結局は商業的な流行歌でしょう。もっとも、そうした流行歌の多くですらも、かなりのファンでないともう知らないのでしょうけれども。

地元では定番であるにもかかわらず観光旅行では機会がないかぎり知らずに帰ってしまうであろう歌には、「はこだて賛歌」のほかに、「函館港おどり」「いいんでないかい」「函館いか踊りの3つがあります。この3つは、年に一度開催される函館港まつり*2のパレードで用いられますので*3、繰り返し聞くことになります。つまり、函館港まつりを狙って観光旅行に来た*4人には記憶に残っている歌でしょう。 「函館港おどり」「いいんでないかい」の2曲はパレードの第1部「函館港おどりの部」で、「函館いか踊り」は第2部のうち「子供いか踊り」と第3部「函館いか踊り」で用います。 とりわけ「函館いか踊り」は昭和後期の比較的新しい時代に創られたもので、極めて異色です。

さて、「函館の女」の2番には松風町(大門)が出てきますが、その大門にしてもかつて「大門音頭」という宣伝目的と思われる*5歌を創ったそうで、若かりし頃の加藤登紀子が歌っていたようです。 こうしたかたちで特定の地域でも歌が創られていることもあるはずですが、おそらくその多くは忘れ去られてしまったと思われます。「大門音頭」ですらも、ながきにわたって忘れられていて、近年再発掘されたそうです。

かつて、函館は札幌よりも大きかったわけですし、植民地「北海道」のいわば玄関口でした*6。 また、北洋漁業で荒稼ぎをしていた時代もありました。 今ではみるかげもありませんが、かつては全国屈指の勢いある街だったからこそ沢山の歌が創られたのでしょう。

残念ながら、こうした歌の数々は観光資源としてすら見いだされていないのだろうと思います。

*1:全国的には「函館の女」が有名でも、地元では「函館音頭」の方が人気があるかもしれません。

*2:開港記念という名目で毎年開催され、パレードは2日間あります。青森ねぶたとおおよそ同じ時期です。

*3:以前はほかの歌も用いられていたらしいですが

*4:交通規制があったり人が多かったりして観光名所巡りには困るかもしれませんが、珍しいものが見られますので面白いと思います。

*5:なにせ電通が制作したらしいのです。その電通は今でも「ご当地キャラ」とか「ご当地アニメ」とかであっちこっちでかんでいるみたいですが、昔からやっているんですねこういうの。

*6:例えば函館朝市も、交通の結節点だったからこそ、函館駅前に形成された市場です。津軽海峡を渡ってきた物や、函館本線で運んできた物が売られていた市場です。

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旅行はいいが住みたくない街、函館

函館は、観光ブランド全国一の都市ですが、住みたい街としては人気があまりありません。

しかも、全国42都市(調査当時)の中核市のうち、幸福度が最下位だったということです。つまり、実際に住んでいる人も幸福ではないという実態があります。 www.ehako.com

そもそも函館は寒冷・豪雪地帯で住みづらい街ですが、旭川市青森市盛岡市秋田市富山市金沢市長野市よりも幸福度が下ということがわかります。 函館は路面電車がある点で交通が少しは便利なのですが、路面電車が廃止されている旭川の方がおそらく人口増や景気が良いからか幸福度が上になっています。

函館は、札幌に比べると雇用が少ないですし、所得も少ないです。 しかし、同じく貧困の激しい秋田市那覇よりも幸福度が上になっています。

路上喫煙が多い

さて、実際に引っ越してきてみて特に感じたのが、路上喫煙の多さです。観光都市であるにもかかわらず路上喫煙が容認されているというのは恥ずかしいことだと思います。 観光名所でも路上喫煙によく出くわします。

そもそも、喫煙所を見かけることがほとんどありません。 豪雪地帯だからとか、景気が物凄く悪いので企業が喫煙所をつくれないからだとか、喫煙率が高いからだとかいう理由があると思います。日本全般に言えることですが、喫煙所が店の出入口であったり、店頭に灰皿を置いていたりすることがあります。これはかえって受動喫煙をわざわざ増やしているということは明らかです。 喫煙率が高いのは「北海道」全般にもいえ、寒いからだとか雪道が大変だからだとかいう原因があるのだろうと思います。 しかしそれよりも、隣の青森県が実は、たばこ県です。そして、青森市は函館以上に路上喫煙が多く、青森ねぶたを見に行ったときは死ぬかと思いました。それでも、幸福度は青森市よりも函館の方が下のようですね。

賭博が多い

函館は、賭博が多いです。これが、貧困と悪循環になっていると思います。 公営ギャンブルをやっています。函館競輪は市主催です。JRAですが、函館競馬場があります。 さらに、パチンコパチスロ屋がいくつもあります。豪雪地帯だから冬はやることがなくなるだとか、高齢者が暇と孤独を紛らわせているからだとか、原因はあると思います。

また、全国的にも飲酒は増えていると思いますが、所得はあるが労働によるストレスで飲酒するという東京のような状況と異なり、貧困でかつアルコール依存というコースの割合の方が相対的に高いと思います。 つまり、飲酒、貧困、不健康の悪循環です。 この点では那覇も似ていると思うのですが、那覇は温暖なのと、親戚関係(門中)があるから、まだ幸福度が函館よりも上なのかもしれません。他方の函館は、人口の急増は近現代のことで、血縁・地縁が誰にでもあるというわけではありません

運動不足の人が多い

寒冷・豪雪地帯というのは、肥満が多くなりがちです。 札幌をはじめ「北海道」一般にも、東北地方にも、いえると思います。(ただ、札幌の肥満は特に酷いと思います。)

雪道なので自家用車で外出という人が多いです。 寒いから(基礎代謝が増えるはず)食べる量が増える、けれど暖房が利いているし外出は自動車なので冷える時間が限られます。

運動不足は健康を害します。ヒトは運動するようにできているからです。

景気の悪化&高齢化

函館は昔から、個人事業主や中小企業、非正規雇用が比較的多いのだと思います。

例えば、かつて北洋漁業が獲り放題だった頃は、うなるほど景気が良かったようです。北洋漁業というのは、いか釣りや昆布採りに比べて遥かに、大規模かつ遠出をします。だから、漁業関係者には終身雇用は少なかっただろうと思います。 昔は港湾労働者ももっと多かっただろうと思います。

景気が良かった頃は、街には商店が沢山あったようです。その多くは中小企業や個人事業主でしょう。 こうした商店は高齢でも営業していることは多いですが、景気が悪ければ赤字になります。 食っていけないので継ぐ人がおらず閉業する店は全国的にも一般的です。閉めるタイミングを見計らっている店が多いです。 全国的にも普通になっている事態ですが、潰れている店が多いなあ、空きテナントだらけだなあという印象を受けます。

終身雇用&年功序列の給与所得者であれば高額の厚生年金保険に加入していて、それでバブル期までは給与が高く保険料も払えていけたので、高齢者になっても貧困には比較的にはなりにくいといえます。 景気の致命的な悪化により、終身雇用&年功序列の給与所得者が比較的少ない都市では、高齢化に伴い貧困がより深刻になっているわけです。

貧困&老化は、健康状態を悪化させますし、医療を万全に受けられないので不幸なのはもっともなことです。

函館市国民健康保険料は高いです。 貧困で、保険料の減額を受けている人も多いでしょうし、滞納も多いでしょう。払えないのだから当然です。 そして、高齢化により医療費が増えます。 しかし、景気が物凄く悪いのでほかに賄う手段もなく、健康保険料を上げないと成り立たないという事態になってしまいます。

国政への諦め

幸福度調査には国政選挙投票率も要素に入っているようですね。

景気悪化するばかりで良くはなっていません。 国政や道政がもってくるもので利益が出ているのは一部の企業や人だけで、そうした企業達が自民党を支持したり新幹線だと騒いでいるのです。

貧困や高齢の人の多くは、しらけています。 しかも、抑鬱な人や健康状態の悪い人は、投票にはなかなか行けません。

観光産業の魅力であって、まちには魅力無い

結論ですが、住みたくない街、不幸な街には、魅力がありませんよね。

少なからぬ観光客は、保存されている過去の遺産や、粉飾されたところを見て、喜んでいます。

しかし街のほかの部分では例えば、貧困で家屋が古いまま建ち並んでいたり、なかには倒壊しそうな家屋もあります。 そうした町域に行かなければ気づかないで愉快なままでいられるというだけのことですよね。

観光産業の従業員は、収入もあるでしょうし、活気を演出しますよね。 けれども、市民一般をみれば元気はないですから、つまり活気はないんですよね。

政治や日本社会のありかたが悪いのだと思いますが、その悪を革められないまま受動的な立場におかれて取り残されているというのが、地方自治が実質的に奪われている日本の地方都市の実情です。函館はその一例なのだろうと思います。

ロープウェイ再開と、冬の観光資源

事故以来運休していた函館山ロープウェイが、運行再開しました。

私としては存外に早いと思いましたが、 一般的な交通機関であれば可及的速やかに再開するものでしょうし、 それよりもおそらくは、観光産業への影響が多大で、地元政財界の意向やあるいは東京や札幌などからの意向でさえも、大きくあったのかもしれません。

天気のせいで景色が観えないとか登れないとかであればまだしも、そもそも「絶対に登れない」ということになると、「冬に函館に行くのはやめておこう」ということになる可能性が高いでしょう。 つまり、ロープウェイの運休が長引くと、観光旅行の候補から外されてしまうわけです。国外から日本へ来る観光客が減るということにすらなりえます。 良くも悪くも函館は観光ブランド力が日本一ですから、ロープウェイの動向次第で首位陥落もありえますから地元は必死ですし、日本の観光産業への影響も大きいのです。

企業としては、人件費や賃料のような固定費は原則として恒常的にかかります。 人は冬でも暮らしていますから、冬でも定収があった方がよいわけで、いわゆる正社員雇用ならば特に「冬は休業」というわけにはいきません。 例えばホテルだと、宿泊客が減り空室率が急増したとなれば、給与が払いきれず倒産しかねません。

もちろん、函館山ロープウェイも従業員を雇っています。 仲間が死んだということで、動揺もしているでしょうし、心情としても何事もなかったかのようにしれっと再開したくはないという感覚はあると思います。喪中どころか忌中ですから、来年は年賀という感覚も無いのではないかと思います。 しかし、運休によって売上が無いということは、給与の原資がなくなるということですから、会社も従業員も共倒れになってしまいます。


函館は、観光産業にあまりにも依存していることにリスクがありますが、とりわけ「函館山から見る夜景」に依存し過ぎています。 実際には見るべきものが沢山あるのに、世間的な知名度としても、それを醸成する宣伝としても、「函館山から見る夜景」ばかりです。

実際には、冬季は寒さや雪があるので観光客がどうしても減る*1ためなんとかして底上げしようと観光資源を用意していますので、冬に来ても見どころは多いです。*2

例えば、12月1日からクリスマス当夜(25日)までは「はこだてクリスマスファンタジー」が金森赤レンガ倉庫の辺りで行われています。年が明けて、札幌では雪まつりがある頃なんかは、若松埠頭(摩周丸の近く)では「海上冬花火」が連夜行われます。*3

今は、駅前にしても、開港通から二十間坂にかけても、イルミネーションをわざわざ点けています。五稜郭公園でも例年やっています。

しかしそもそも、雪景色がすでに観光資源です。函館では雪なんか珍しくありませんが、温暖地からすると珍しいわけですから。 温暖地と異なり夏と冬では景色が一変するので、夏と冬の両方来るのがよいわけです。

歩くのが大変なので冬にわざわざ来る人はそれなりの猛者ですが、同時に「通」だとも言えます。何十年間も毎冬来ているなんていう人すらいます。 こうした「リピーター」が居るのも函館の特徴です。

*1:寒いからというだけではありません。積雪や凍結があるので歩くのが大変です。日によって路面の状態が異なりますから、運が悪ければ路面凍結で歩行困難ということがあります。転倒することもあります。だから旅行者が減るのは当然でしょう。

*2:札幌の「さっぽろ雪まつり」などにしても結局はそうです。

*3:函館は打ち上げ花火をやることがやたらと多いです。夏には「函館新聞」も「北海道新聞」も花火大会をやりますし、「湯の川温泉花火大会」もあります。冬は、クリスマスファンタジーでも毎夜やるツリー点灯式の際に打ち上げます。